ONLYOFFICEデスクトップエディタv8.3がリリース:新しいサポート形式、PDFスタンプ、図形の結合、タブとウィンドウのコンテキストメニューなど

2025年02月07日著者:Denis

先日リリースされたONLYOFFICE Docs v8.3に続いて、Windows、Linux、macOS向けデスクトップアプリの新バージョンもリリースされました。ONLYOFFICE Desktop Editors v8.3ではセルフホスト版スイートの主要な新機能と環境が取り込まれています。この記事ではその新機能を詳しくご紹介します。

ONLYOFFICE Desktop Editors v8.3 released: new supported formats, PDF stamps, Merge Shapes, context menu for tabs and windows, and more

Apple iWorkとHancom Officeファイルの読み込み・編集に対応

オンライン版と同様に、今回のデスクトップアプリ更新で対応形式が増えました。以下のファイル形式を開いて内容を確認できます:

  • Apple iWorkのPages、Keynote、Numbers
  • Hancom Officeの.hwp.hwpx

これらのファイルはデスクトップアプリで閲覧可能で、編集する場合はOOXML形式(テキスト文書はDOCX、スプレッドシートはXLSX、プレゼンはPPTX)へ変換されます。

PDFファイルでスタンプとマルチページ選択が可能に

PDFエディタも機能強化されました。1つ目はスタンプ機能で、契約書や合意書などPDFにスタンプを挿入することで、よりプロ仕様に仕上げられます。「承認済み」「機密」「ドラフト」「完成」など多彩なスタンプから選べます。

場所: 「コメント」タブ → スタンプ

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また、大きなPDFを扱う際に便利なマルチページ選択を追加しました。複数ページをまとめて選んで削除や回転などの操作が可能です。Ctrlキーで個別選択・解除、Shiftキーで範囲選択ができます。

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ドキュメント・シート・スライド、PDFでの図形結合

v8.3では図形の合成機能がデスクトップアプリにも導入されました。複数のシェイプを以下の方法で組み合わせ、独自のビジュアルを素早く生成できます:

  • ユニオン
  • コンバイン
  • フラグメント
  • インターセクト
  • サブトラクト

場所: シェイプを右クリック → 図形の結合

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「デザイン」タブでスライドを管理

プレゼンテーションエディターに新設された「デザイン」タブでは、スライドスタイルや配色、スライドサイズをまとめて調整可能になりました。

場所: 「デザイン」タブ

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外部リンクを自動更新する機能を有効化

スプレッドシートでは、Excelファイルなどに含まれる外部リンクの自動更新を有効にできます。これにより、重要な数値がいつでも最新に保たれます。

場所: 「データ」タブ → 外部リンク

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また、オートフィル機能が拡張され、日付(曜日、平日、月、年)などの自動入力が可能になりました。

RTLサポートの向上と新たなローカライズ

バージョン8.3のデスクトップアプリでは、RTL(右から左)言語サポートが強化され、スプレッドシートでシートの既定方向を変更したり、テキスト文書で段落方向をLTR⇌RTLに切り替えたりできるようになりました。

場所: シート → 「ファイル」タブ → 詳細設定 / 文書 → 「ホーム」タブ → テキスト向き

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さらにアルバニア語のローカライズにも対応しました。アプリ設定でインターフェイス言語をアルバニア語に切り替え可能です。

タブやウィンドウをコンテキストメニューで管理

今回のバージョンでは、タブやウィンドウをコンテキストメニューで管理できます。別ウィンドウを右クリックすると、「閉じる」「フォルダで表示」「タブに固定」などのオプションが表示されます。

タブに対しては、「新規作成」「開始位置に移動」「終了位置に移動」などのオプションも提供されており、タブをウィンドウ化したり、ウィンドウをタブ化したりを手早く行えます。

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バージョン8.3のその他の改善点

上記以外にも多数の改善点があります。例えば:

  • PDFの注釈編集用クイックパネルと注釈の不透明度設定
  • プレゼン編集でスライドマスターの名称変更、クイックアクセスツールバーからの最初から再生
  • 発表中スライドへの描画(ペン&ハイライト)
  • ピボットテーブルで計算アイテムを開閉&保存
  • スプレッドシートで水平・垂直スクロールバーの表示/非表示を切り替え
  • 更新された関数ウィザード(引数説明を表示し、ヒントを得やすく)
  • その他多岐にわたる改良

バージョン8.3の詳細はブログをご覧いただくか、以下の動画でご確認ください:

Windows向けオンラインインストーラーでアプリをインストール

Windows環境をご利用の方は、「オンラインインストーラー」でONLYOFFICEデスクトップエディタをインストールできます。online-installer.exeを起動すると、まだアプリを持っていない場合のインストールや、既存のアプリのアップデート・修復、アンインストールの選択が可能です。

Windows向けのインストーラーは公式サイトで入手できます。動作や使い方の詳細は、こちらのブログ記事を参考にしてください。

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ONLYOFFICEデスクトップエディタv8.3を入手

最新版のONLYOFFICEデスクトップエディタ(Windows、Linux、macOS対応)は、すでに公式サイトで配布中です。Snap、Flatpak、AppImage版は後日リリース予定です。お楽しみに!

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