ONLYOFFICEエディタでのDeepSeekの使い方
ONLYOFFICE エディターへの新たなAI強化として「DeepSeek AI」が追加され、生産性アップにつながる強力な機能を提供します。この記事では、ONLYOFFICEエディター内で使えるDeepSeekモデルの概要と、その接続方法をご紹介します。
DeepSeekモデルとは
DeepSeekは、DeepSeek Artificial Intelligence Co., Ltd.が開発したAIモデル群です。大規模データセットをもとに最先端のTransformerアーキテクチャで学習され、自然言語処理(NLP)や機械学習を得意とします。モデルによって得意分野や機能が異なるため、ビジネス上の多様なタスクを支援する役割を果たします。
ONLYOFFICEとの連携により、テキスト作成や分析などの事務作業を効率化し、創造性の発揮や生産性向上に役立ちます。
ONLYOFFICEで利用可能なDeepSeekモデル
DeepSeekのモデルは、AIプラグイン内のTogether AIプロバイダーを通じてONLYOFFICEからアクセスできます。以下で、それぞれのモデルについて詳しく見てみましょう。
Deepseek-ai/DeepSeek-R1
汎用的で多目的に使えるモデルで、コンテンツ作成から基本的なデータ分析まで幅広く対応します。最高峰の一部に特化するのではなく、あらゆるタスクで安定した成果を狙うよう最適化されています。
大量かつ多様なデータソースを学習したうえで、推論とコーディング能力を高めたTransformerベースのアーキテクチャが採用されています。特に論理的推論が必要な作業にも適しているのが特徴です。
適用例: 一般的なオフィス業務でのAIサポート(メール作成、レポート生成、文章要約など)
強み:多様な場面で安定したパフォーマンスを発揮し、柔軟に使いやすい。
DeepSeek-R1は毎日のタスクを支援する汎用モデルとして、コストパフォーマンスと品質のバランスが取れたソリューションです。
Deepseek-ai/DeepSeek-V3
複雑な質問や高度な理解力を必要とする業務に最適化されたモデルです。深い文脈理解と高精度な回答が求められるシーンで威力を発揮します。
適用例: 高品質なコンテンツ生成、詳細なデータインサイト、洗練された言語処理が必要な専門家向け。
強み:高い精度、文脈理解力が深く、複雑タスクへの適合性が高い。
次に、それぞれのモデルを文書作成やデータ操作にどう活かすかを解説します。
注:セキュリティ上の理由で、エディターにはあらかじめAIが接続されていません。どのプロバイダー/モデルを使うかは、ユーザー自身がAPIキーを使って設定します。
DeepSeekをONLYOFFICEエディターと連携する方法
ここでは例として、以下のようにモデルを振り分けて設定してみます:
- Deepseek-ai/DeepSeek-R1: 要約やチャットボット
- Deepseek-ai/DeepSeek-V3: テキスト分析と翻訳
1. AIプラグインのインストールと設定
DeepSeekをONLYOFFICEで使うには、まずAIプラグインをインストールし、設定を行います。上部ツールバーの「プラグイン」タブを開き、「プラグインマネージャー」から「AI」プラグインを見つけてインストールしてください。
インストール後、Plugin Managerを閉じ、「プラグイン」タブの「バックグラウンドプラグイン」をクリックしてAI機能を有効化します。するとツールバーにAIタブが表示されます。
2. DeepSeekモデルを追加
プラグインをインストールしたらAIモデルを追加します。AIタブから「設定」を開き、「AIモデルを編集」を選択し、「追加」をクリック。
プロバイダー名のドロップダウンリストからTogether AIを選びます。
APIキーを入力(キーはTogether AI公式サイトで取得)。「モデルリストを更新」をクリック。
Deepseek-ai/DeepSeek-R1モデルをドロップダウンから選択します。
アイコン列で、テキスト、画像、埋め込み、音声処理、コンテンツモデレーション、リアルタイムタスク、コード補助、ビジュアル分析など、使用用途を指定。
OKを押してウィンドウを閉じると、AIモデル一覧に追加されます。
同様に、Deepseek-ai/DeepSeek-V3モデルも追加しましょう。(こちらもTogether AI経由)
3. DeepSeekモデルにタスクを割り当て
モデルを全部追加したら、AI設定でそれぞれのタスクをどのモデルが担当するか設定します。例えばチャットボットはDeepseek-ai/DeepSeek-R1に任せる、など。
これで、テキストドキュメントやスプレッドシート、プレゼン内でAIタスクを実行可能になります。
ONLYOFFICEエディターでのDeepSeekの使い方
設定が完了したら、DeepSeekモデルを使ってドキュメント作成やデータ分析を効率化できます。AIタブやテキストを選択して右クリックのコンテキストメニューからAI機能にアクセスできます。
DeepSeekを利用すれば、以下のような作業がスムーズになります:
- 精確な質問応答
- 文章の要約と翻訳
- 高度なテキスト分析
- テキストやキーワードの生成
- 単語や文脈の解析
- コード作成支援 など
注:ONLYOFFICEはAIの出力内容に責任を負いません。機密性の高いデータでAIを利用する場合は注意が必要です。
DeepSeekでパワーアップしたONLYOFFICEを体験
DeepSeekモデルを活用すれば、生産性を大幅に向上できます。ONLYOFFICEデスクトップエディタ(Windows、macOS、Linux対応)をダウンロードするか、無料のDocSpaceアカウントを作成して、AIモデルを使ったドキュメント管理を始めましょう。
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