Excelシートの行と列を固定する方法

2025年01月24日著者:Denis

Excelシートをスクロールしているうちに、作業していた列や行を見失ってしまったことはありませんか? 大量のデータを扱うとき、重要なヘッダーを見失わずに作業できるようになると、作業効率が格段に上がります。

Excelシートの列や行を「固定」「ロック」「ピン留め」「保持」できるテクニックを習得すれば、膨大なスプレッドシートを整理して、ナビゲーションをスムーズにすることができます。この記事では、これらの機能の目的とメリット、よくあるミス、そして実際の使い方について解説します。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

なぜExcelシートで「ペインの固定」を使うのか

目的

「ペインの固定」は、Excelスプレッドシートをより使いやすく、共同作業しやすくするために活用されます。行や列を固定することで、スクロールしてもヘッダーやラベルなどの重要情報を常に画面に表示させることが可能です。これにより、大規模なシートを扱う場合でも視認性を確保しやすくなります。

メリット

  • ナビゲーションの向上: 固定したヘッダーや重要な参照ポイントを常に表示できるので、大規模なExcelシートでも見やすくなります。
  • 生産性の向上: ヘッダーを参照するために何度もスクロールする手間が省けるため、データ入力や分析が効率化されます。
  • 共同作業の促進: 同時編集時でも、すべてのユーザーがヘッダーを常に見られるため、混乱や誤解が減ります。
  • 柔軟なカスタマイズ: データの構成に合わせて、行・列どちらを固定するか自由に選択可能です。
  • 互換性の維持: 他のソフトウェアやExcelそのものでも、ペイン固定の設定が引き継がれ、同じように表示されます。

Excelシートで行を固定する方法

それでは、ONLYOFFICE スプレッドシートエディターを例にして、行と列を固定する方法をステップごとに見ていきましょう。

上部1行だけを固定する

ONLYOFFICE スプレッドシートエディターでファイルを開き、一番上の行(例:1行目)を固定したい場合、「表示」タブの「ウィンドウ枠の固定」をクリックし、「先頭行を固定する」を選択します。

これにより、シートを下方向へスクロールしても常に1行目が画面上部に表示されます。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

複数の行を固定する

例えば、1行目から3行目を固定したい場合は、4行目を選択します(固定したい行の直下の行を選択するイメージです)。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

その上で「表示」タブ → 「ウィンドウ枠の固定」 → 「ウィンドウ枠の固定」を選択します。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

シートをスクロールしても、固定した行が上部に表示されたままになります。以下の例では、149行目までスクロールしても、1〜3行目が常に見えます。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

Excelシートで列を固定する方法

最初の1列だけを固定する

左側の1列(例:A列)を固定したい場合、表示 タブ → 「ウィンドウ枠の固定」「先頭列を固定する」を選択します。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

複数の列を固定する

A列とB列を固定したい場合は、C列を選択します(固定したい列の右隣の列を選択)。その後、表示タブ → 「ウィンドウの固定」「ウィンドウ枠の固定」をクリックします。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

シートを右方向にスクロールしても、左端のA列とB列が常に画面に表示されます。以下の例では、194行目までスクロールしても、A列とB列は固定されたままです。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

行と列を同時に固定する方法

上部の行と左端の列を同時に固定したい場合の手順です。これは、大きなシートを扱うとき、ヘッダーと行ラベルの両方を常に表示させたいときに便利です。

方法は、固定したい最後の行のすぐ下、そして固定したい最後の列のすぐ右のセルを選択します。

例えば、行1と列1を固定したい場合、セルD2を選択し、表示タブ → 「ウィンドウの固定」「ウィンドウ枠の固定」を選びます。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

これで、シートを下方向にスクロールしても上部の行が、右方向にスクロールしても左側の列が見えたままになります。以下の例では170行目、列Zまで移動しても、行1と列1は固定されています。

How to freeze rows and columns in Excel sheet
How to freeze rows and columns in Excel sheet

固定を解除する方法

ワークシートを元の状態に戻したい場合は、表示タブ → 「ウィンドウの固定」「ウィンドウ枠固定の解除」を選択すれば解除できます。

How to freeze rows and columns in Excel sheet

行や列を固定するときによくある問題点とミス

ウィンドウの枠の固定は非常に便利ですが、以下のようなありがちなミスや問題もあります。解決策を把握しておきましょう。

誤った範囲を固定: 思わぬ列や行を固定してしまい、見たい部分が隠れてしまう。

解決策:固定する前に、選択したセルや行列を再確認する。

固定を解除し忘れる: シート全体を見る必要があるのに、固定を解除しないためにスクロールが制限されてしまう。

解決策:固定が不要になったら、忘れずに「ウィンドウ枠固定の解除」を実行する。

他のソフトウェアとの互換性問題: Freeze設定が反映されないソフトでファイルを開くと、設定が無視される場合がある。

解決策:ONLYOFFICE スプレッドシートエディターなど、Excelシートに対応したソフトを使用。

設定がコラボレータ全員に影響する誤解: 固定は共同編集時にも反映されるため、個人設定と思い込み変更してしまうと混乱を招く。

解決策:主要な列や行を固定する際は、共同編集者と相談して行う。

固定しすぎ: 多数の行・列を同時に固定すると、画面が狭くなり使いづらくなる。

解決策:本当に必要なヘッダーや重要ラベルのみに留める。

これらのポイントを意識することで、ウィンドウ枠固定の機能を最大限に活用しながら、不要な問題を回避できます。ONLYOFFICEスプレッドシートエディターを使ったセル・列固定のガイドはこちら:

まとめ:ONLYOFFICE スプレッドシートエディターで行と列をピン留めして快適に

「ペインの固定」は、キー情報を常に画面に表示させ、生産性を高め、共同作業を円滑にするシンプルかつ強力な機能です。少しの慣れと注意で、よくあるトラブルを回避しつつ、最大限の恩恵を得られます。

ONLYOFFICE スプレッドシートエディターを使いこなせば、大規模なデータセットでもスムーズに移動・管理でき、ワークフローを効率化しつつ、コラボレーションもしやすくなります:

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