範囲内の一意なエントリを数える方法
データを扱う際、セル範囲内のユニークなエントリを数えることはよくある要件であり、これは複数の関数を組み合わせることで実現できます。この記事では、ユニークな値を数えるためのさまざまな方法を解説し、ステップバイステップの手順をご紹介します。
UNIQUEおよびCOUNTA関数とは?
UNIQUE関数
UNIQUE関数は、指定した範囲からすべての重複を除いたユニークな値を返すツールです。この関数は、単一の列、複数の列、または行から、ユニークな値のみを提供します。
構文:
=UNIQUE(range, [by_col], [exactly_once])
- range: ユニークな値を抽出するセル範囲。
- by_col (オプション): 値を列単位または行単位で比較するかどうかを示す真偽値 (TRUE または FALSE)。
- exactly_once (オプション): TRUE に設定すると、データセット内に一度だけ出現するエントリのみが返されます。
COUNTA関数
COUNTA関数は、指定した範囲内の空でないセルの数を数えます。UNIQUE 関数と組み合わせることで、範囲内に存在するユニークなエントリの数を求めることができます。
構文:
=COUNTA(range)
- range: 空でない値を数える対象のセル範囲。
なぜUNIQUEとCOUNTAの関数を使用するのか?
UNIQUE関数と組み合わせると、COUNTAはUNIQUE関数によって返されたユニークな値の数をカウントします。
これらの関数は、データ分析において非常に有用です。データセット内の重複を自動的に取り除き、ユニークな値をすばやく把握するのに役立ちます。以下はUNIQUEとCOUNTAを使用する理由のいくつかです。
- 重複の削除: UNIQUE 関数は自動的に重複を除外し、大規模なデータセットからユニークな値を特定しやすくします。
- データ分析: 売れた製品の種類や、サイトを訪れたユニークなユーザー数など、多様なデータポイントの数を分析する際に、これらの関数が迅速な洞察を提供します。
- データクレンジング: ユニークな値をカウントすることで、データの質を評価し、不要な重複を除去する手助けとなります。これは、レポートや統計分析のためのデータ準備において特に重要です。
UNIQUEとCOUNTA関数を使用してユニークなエントリを数える
それでは、この組み合わせの関数を実際に使う方法を見てみましょう。ここでは、ONLYOFFICEスプレッドシートエディターを使用します。
以下の手順に従ってください:
- 解析したいデータをシートに入力します。
- セル範囲内のユニークなエントリを数えるために、直接 =COUNTA(UNIQUE(range)) を使用します。別々の関数に分割する必要はありません。
例えば、=COUNTA(UNIQUE(A2:A10)) は、A2 から A10 の範囲にあるユニークなエントリをカウントします。
例:
列 B に色のリストがあると仮定します:
空のセルに =COUNTA(UNIQUE(B2:B11)) という関数を適用すると、ユニークな名前の数がカウントされます。
結果:
この関数は 7 を返します。なぜなら、リスト内にはwhite, red, yellow, pink, blue, green, brown の 7 つのユニークな色が存在するからです。
複数の列にまたがるユニークエントリのカウント
複数の列にまたがってユニークなエントリをカウントする必要がある場合、ONLYOFFICE の UNIQUE 関数はデフォルトでは行単位で動作し、行全体をユニークなエンティティとして扱います。
異なる列(例: 列 A、B、C)のユニークな値をカウントしたい場合、次の手順に従ってください:
- 列 B、C、D の値を一つの列(例: 列 F)にコピーします。
- 値を順番に貼り付けます(最初に列 B、その後に列 C、最後に列 D)。
次に、=COUNTA(UNIQUE(F2:F31)) を使用して、ユニークな色の数をカウントします。
特定の条件付きでユニークなエントリを数える(例: 一度だけ出現する値のみ)
すべてのユニークなエントリを数えるだけでなく、範囲内に正確に一度だけ出現するエントリのみをカウントしたい場合もあります。ONLYOFFICE では、UNIQUE 関数の第三引数を使用してこれを実現できます。
UNIQUE 関数の構文は次の通りです:
=UNIQUE(range, [by_col], [exactly_once])
ここで、exactly_once 引数を TRUE に設定すると、データセット内に正確に一度だけ出現するエントリのみが返されます。
正確に一度だけ出現する値をカウントするための関数は次の通りです:
=COUNTA(UNIQUE(A2:A10, FALSE, TRUE))
例:
先ほど列 F にコピーしたデータを使用します。
次の関数を使用します:
=COUNTA(UNIQUE(F2:F31, FALSE, TRUE))
この関数は 9 を返します。なぜなら、以下の色が正確に一度だけ出現するからです: white, gray, orange, mauve, purple, emerald, beige, cobalt、および peach。
まとめ
ユニークなエントリを数えることは、データ分析やレポーティングにおいて不可欠で強力なツールです。ONLYOFFICEスプレッドシートエディターは、この目的を達成するための直感的で柔軟なアプローチを提供します。あなたのケースに最適な手法を選んで、業務をよりスムーズかつ迅速に進めましょう。
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