Q&A セッション:ONLYOFFICE Docs 8.3について知っておくべきすべてのこと
ONLYOFFICE Docs 8.3がリリースされました。本記事では、この最新バージョンおよび今後について寄せられた皆様のご質問をカテゴリー別にまとめてお答えします。
一般的な質問
質問: 「最新版でアップデートされた価値のある新機能は?ONLYOFFICE 8.3はパフォーマンスの改善もあるのでしょうか?」
回答: もちろんです。ONLYOFFICE Docs 8.3では多くの新機能が追加されています。具体的には、対応形式の拡張やRTLサポートの強化、PDFスタンプやPDFページのマルチ選択、PDFやスプレッドシートでのリアルタイム共同編集中の「元に戻す」機能、スライドショー中の描画機能、シェイプの結合機能など、多岐にわたります。
これらの新機能は単なる技術的アップグレードにとどまらず、より効率的に作業できるよう設計されており、作業時間の短縮や生産性向上に大きく貢献します。
質問: 「Home Serverをセットアップするチュートリアルはありますか?」
回答: ONLYOFFICE Docs Home Serverのインストールとライセンス認証手順は、ヘルプセンターでご確認いただけます。OSやインストール形態(Docker/Linux/Windows)に応じたチュートリアルを選んで進めてください。
質問: 「SaaS版はありますか?」
回答: はい。ONLYOFFICE Docs Cloudをご利用いただくと、ダウンロードやインストールなしでエディターを使えます。こちらから登録してください。
また、ONLYOFFICE DocSpace Cloudという製品もあり、ドキュメント共同作業用の「ルーム」とオンラインエディターが統合された形で使えます。無料アカウントを作成してお試しください。
質問: 「IMAPやメール統合はどうなっていますか?」
回答: メール機能が必要な場合は、ONLYOFFICE Workspace(セルフホスト型)をご検討ください。IMAPに対応しています。
質問: 「ONLYOFFICEで動作する引用文献管理ツールはどれですか?」
回答: 文献一覧や引用を挿入するには、ZoteroプラグインやMendeleyプラグインをご利用ください。プラグインマネージャーから簡単にインストールできます。
質問: 「ONLYOFFICEアプリのバージョン8.3はいつリリースされますか?Arch Linux版を指しています。」
回答: ONLYOFFICEデスクトップエディタ(Arch Linux版含む)のv8.3はすでに公開済みで、オンライン版の新機能に加えていくつかの追加強化も含まれています。公式サイトからダウンロードできます。
質問: 「Windowsでも使えるんですか?」
回答: もちろん使えます。クラウド版はブラウザ上で動作するためOSを問いません。デスクトップアプリもWindows版があります。セルフホスト型エディターを使いたい場合は、Windows Serverでデプロイが可能です。
AIに関する質問
質問: 「DeepSeekはもうONLYOFFICEに含まれているのでしょうか?」
回答: はい、すでにDeepSeekをONLYOFFICEで利用できます。詳しくはこちらのブログ記事をどうぞご覧ください。さらに新しいAIプラグインアップデートも予定していますので、ご期待ください。
質問: 「AIプラグインでLocalAIをドロップダウンから選べるようにしてほしい。その他のプライベートAIプラットフォームも簡単に設定できるとありがたい。追加で詳しい設定案内があると助かります。」
回答: ご提案ありがとうございます。ロードマップに追加して検討いたしますので、今後のアップデートをお待ちください!
PDFエディター
質問: 「PDF内の機密情報を隠すためのツール(いわゆる「墨消し」)は追加されますか?」
回答: はい。PDFにおける機密情報の処理機能(墨消しツール)は今後のアップデートで対応予定です。
質問: 「PDFのOCR精度は向上しますか?文章スタイルが失われることが多いと感じます。」
回答: テキスト認識機能は改善中ですが、まだ完全ではないため、継続的に品質を向上していく計画です。
質問: 「PDFに電子署名することはできますか?」
回答: 現在、デジタル署名はONLYOFFICEデスクトップエディタでDOCX、XLSX、PPTX形式に対応しています。PDFへの電子署名機能は今後のアップデートで導入を予定しています。
RTLサポート
質問: 「今回の新機能でRTL段落オプションは含まれていますか?」
回答: バージョン8.3のRTL改善点に、テキスト文書で段落方向(LTR⇌RTL)を切り替える機能が含まれています。「ホーム」タブまたは段落の詳細設定で設定できます。
質問: 「8.3のRTLサポートはどこまで完成度が高いのでしょうか?」
回答: 完全なRTL対応は簡単ではありませんが、今回のリリースではスプレッドシートのシート方向を変えたり、段落方向を変更できるようにしたほか、埋め込みビューアーでのRTLインターフェイス対応、テキスト文書のRTL段落における非表示文字の修正などを行いました。ぜひフォーラムを通じてご意見をお寄せください。改良を続けていきます。
ファイル形式
質問: 「HWP形式のサポートが嬉しいですが、HWP文書の変換も可能でしょうか?」
回答: 現在はHWPファイルを表示できるだけで、編集時には自動でOOXML形式に変換されます。今後はオンラインコンバーターへのHWP対応も予定しています。
質問: 「MS Officeとの互換性はどうなっていますか?」
回答: ONLYOFFICEはMS Office形式との高い互換性を持っています。特にDOCX、XLSX、PPTXはネイティブフォーマットです。新しいバージョンごとに、形式互換はさらに強化されています。
連携(インテグレーション)
質問: 「Nextcloudと連携して使っていますが、Nextcloudの連絡先データをフォーム(請求書など)に同期したいのですが可能ですか?」
回答: 技術的には実装可能だと考えていますが、大きな開発タスクのため、インテグレーションのロードマップで検討中です。
質問: 「ONLYOFFICE Docs Communityで、異なるストレージをコレクティブ編集用に接続したいのですが?」
回答: ONLYOFFICE Docs Communityは、DMSやコンテンツ管理サービスなど多数の外部と連携可能です。公式サイトに40以上の連携先を掲載しています。
質問: 「NextcloudとONLYOFFICEが両方80/443ポートを使うため、SSLの競合が起きてしまいます。リバースプロキシなどを使わずに、SSL証明書を共有して別ポートで運用できるようになりませんか?」
回答: これは実装自体は不可能ではありません。Nextcloud接続設定で複数のアドレスを指定できるようにしているので、どのように実現するか検討いたします。
質問: 「Redmine 6にONLYOFFICEプラグインをインストールできず困っています。新しいインストールガイドやYouTube動画をお願いします……」
回答: ONLYOFFICEプラグインはRedmine 6に対応しています。ヘルプセンターやAPIドキュメントのチュートリアルをご参照ください。もし問題が続くなら、こちらでIssueを報告ください。Redmine 6特有の不具合があれば、更新プラグインで修正予定です。
パートナーシップ
質問: 「MSPプログラムはありますか?エンドユーザー向けにONLYOFFICEを再販したいのですが……」
回答: ONLYOFFICEでは、リセラー・インテグレーター向けのプログラムを用意しています。最大30%のリセラーディスカウントや簡単な初期設定、トレーニングやコンサルティング、ディール登録など様々な特典があります。パートナー申請をぜひご検討ください。
その他のご要望
その他にも多くのアイデアをお寄せいただき、ありがとうございます。今後の製品開発の参考にいたします:
- 「ONLYOFFICEシートでボックスプロット(箱ひげ図)をサポートしてほしい」
- 「日常業務でよく使う基本機能(プレゼンのアニメーション同期問題、箇条書きのアニメーションなど)に注力してほしい」
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